Excelの複数シートを扱った計算は参照する値が多くなるにつれ修正が大変になることがよくあります。
特に売上データや月毎の成績表など 「同じフォーマットの複数シートをまとめて計算したい」場合、各シートの値を数式に記述すると長く複雑になり、ミスの原因にも繋がります。

そんなときに便利なのがExcelの「3D集計」です!



3D集計を使えば複数のシートの合計や平均といった集計が簡単にでき、計算にかかる手間がぐっと減ります。
この記事では初心者でもできる3D集計の使い方 を分かりやすく解説し、 メリット・デメリット も紹介します。
ぜひ3D集計を覚えて複雑なシート間の計算をもっと簡単にできるようになりましょう!
3D集計について分かり、シート間の計算が簡単に実行できるようになる。
3D集計とは?シート間の計算を簡単にする便利機能



3D集計ってどんな計算なんですか?



3D集計は簡単に言うと「複数のシートにある同じ位置のセルを一つの数式でまとめて計算する方法」のことを指します。
3D集計は関数の中に次の様に記述することで指定した選択範囲内全てのシートの対象セルをまとめて計算することができます。



複数のシートにある同じ位置のセルを一括で集計するイメージから「串刺し集計」とも呼ばれ次のような集計を行えます。
3D集計を使った集計方法の例
集計方法 | 3D集計の数式 |
---|---|
合計 | SUM(範囲内の最初のシート名:範囲内の最後のシート名!対象セル) |
平均 | AVERAGE(範囲内の最初のシート名:範囲内の最後のシート名!対象セル) |
最大 | MAX(範囲内の最初のシート名:範囲内の最後のシート名!対象セル) |



例えば「Sheet1」、「Sheet2」、「Sheet3」の各シートにあるセルA1について合計を計算する場合、3D集計を用いると次の様に記述することができます。



数式がめっちゃ短くなった!



次の項目で実際の例を見て使い方をさらに覚えてみましょう。
【初心者向け】3D集計の使い方を3ステップで解説!
ここからは実際の例として「1月」「2月」「3月」の各商品の売上データの合計を3D集計を使って「集計」のシートへ計算していきます。


合計を計算するシートに移動し、セルを選択



今回は「集計」のセルB3に商品Aの3ヶ月分の売上合計を求めてみます。


3D集計を使った数式を入力


数式を確定させると3か月分の合計が一発で表示!





商品B、商品Cも同様に計算し合計値を求めて表を完成させます。





各商品の売上の合計が簡単に計算できましたね!



扱う範囲が増えるほど数式は長くなりがちですが、3D集計を使えば短い記述で計算が可能で作業の時短になりミスの防止になります。
3D集計のメリット・デメリット
3D集計のメリット・デメリットをまとめると次の通りになります。
3D集計はその計算方法から修正やミスが減ることで時短に繋がる為、効率的にデータ管理が行えるようになります。
一方で同じフォーマットの複数シートを一括で計算する特性のため、計算対象セルが同一の必要があるといった制約や大量のシートを扱うとき「どのシートでエラーが起きているのか特定するのが難しい」ことがあるので注意が必要です。



3D集計を使う時は上記のデメリットを理解しつつ、最初に統一されたフォーマットを作って使用することが大事になります。
まとめ:シート間の計算をもっとラクに!Excelの作業を効率化しよう
3D集計は使用する上で制約や注意するポイントもありますが型にハマれば大量の複数シートの計算を簡単にでき、手作業を減らし計算ミスを防ぐこと繋がります。



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